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「赤福 五十鈴川店」の赤福氷
(三重県伊勢市 浦田橋北岸)

 赤福は中部三県の人間なら知らぬ者はいない伊勢銘菓。むしろ人気は全国区と言ってもいいかもしれない。その正体は柔らかな餅をこし餡で包んだ「あんころ餅」であるが、手作りの素朴さと上品な甘さ、日持ちがしないので遠隔地には持ち帰れない希少性が、甘党の心をわしづかみ!にして離さない逸品である。
 赤福氷とは、赤福のパーツである「餅」と「こし餡」を中に仕込んだ、抹茶風味のかき氷である。伊勢志摩と名古屋市内に数軒しかない直営店(赤福茶屋)で、夏期限定メニューとしてのみ味わえるという、貴重な品。
 餅とこし餡が赤福に使われている物と同一かどうかは分からないが、その上品さはかき氷に姿を変えても十分に活かされている。抹茶の香りと苦みがしっかり効いていることもポイントが高い。ただし一般的なかき氷と比べるとかなり甘めなので、その点はご注意を。私などは、できるなら「シロップ少な目」でお願いしたいと思う。それが可能かどうかは不明だが。でも真夏のオフショアフィッシングの帰りなどは、この甘さが疲れた体にうれしいのも事実。
 伊勢志摩の友人達に聞いてみると「赤福を一度も食べない年はあっても、赤福氷を食べない夏はない」とのこと。どうやら旨い不味いを通り超えて、伊勢志摩の人間のソウルフードとなっているようだ。
 さて釣りのついでに赤福氷を試すならば、食する店は「五十鈴川店」で決まり。内宮入口の市営駐車場の一角にある店で、内宮林を縫って走る伊勢道路の入口、浦田橋のたもとだ。伊勢志摩へ釣りに行くなら誰もが通る、便利な場所である。
 ちなみに秋冬は「赤福ぜんざい」が登場するので、こちらもお試しを。

2003/07/29 佐藤ノブヲ



けっこう大盛りなのもうれしい
右にあるのはご存知「赤福」
「赤福」には偽物も多いのでご注意を

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「ヨット」の貝チャーハン
(三重県浜島町)

 ワールドマリン奄美の福井健三郎キャプテンと言えば、GTフィッシングを嗜むアングラーなら知らぬ者のない名だろう。実は彼は大の”貝好き”で、三重県志摩地方に住むOLDSALT宮崎君やグルーパーボーイズ中村君、岡本夫妻のもとを訪ねた時に必ず立ち寄る店がここだ。もちろん味の方も、地元の宮崎君らのお墨付きだ。
 この店の売り物は地の魚介類、特に伊勢エビと貝類だ(というか魚介以外のメニューは何もない)。貝だけでもアコヤ貝、アッパッパ貝(ヒオウギ貝)、ハマグリ、アサリ、大アサリ、サザエ、フクダメ、アワビ、ホラ貝、磯もん等々、志摩の漁港に水揚げされるありとあらゆる種類を味わうことができる。料理法はいたってシンプル、素材の持ち味をストレートに味わえるものだけ、という割り切り良さ。しかも値段は地元価格。伊勢エビやアワビを頼んだりしない限りは、1人3000円で腹いっぱいになれる。さらには1000円程度からの定食も、多数用意されている。
 中でも福井キャプテンの一番のお気に入りが表題の「貝チャーハン」である。どうってことないチャーハンではあるが、具にアサリの剥き身がたっぷりと加えられていることがミソ。貝の旨みが飯に染み渡り、しっかり海鮮料理になっているのだ。この店では唯一の凝った料理かも?
 料理の腕が冴える↓の「小粋」とは別の意味で愛すべき店。漁師町の素朴さという点ではこちらが勝る。観光の途中に寄るにはぴったりだろう。
  場所は鵜方から合歓の郷を経て浜島市街に至る県道沿い。軒の上に置かれた大きな伊勢エビのハリボテが目印。昼頃にオープンして食材がなくなると閉店。遅くとも18時には店をたたんでしまうので要注意のこと。

2002/11/10 佐藤ノブヲ



よく見ると器がアワビ型
店構えもそうだが、
ちょっとチープな雰囲気がまたよし

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(都合により削除しました)


 

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「助六」のそば
(岐阜県関市 本町商店街)

 郡上や板取方面への釣りの行き帰りに、ちょっと回り道をして立ち寄る、こぢんまりとした日本そばの店。というより、自宅から車で20分程度なので普段のメシに出かける方が多いのだが・・・。
 個人的に「そばは十割に限る」というのが信条なのだが、助六のそばに出会って、ちょっと考えを改めさせられた。確かに良くできた十割そばは抜群に旨いが、打ち手の技量や体調、そば粉の善し悪し等に出来具合が左右されがちなのである。それに比べこの店では、そばの打ち手はご主人のみ、そして最小限のつなぎを加えることで、いつも安定した美味を楽しませてくれる。そばの風味や香りは十割そばに迫るほど豊かだし、十割そば否定派が問題とするきめの粗さもない。いつ誰にでも安心してお薦めできるというわけだ。
 メニューは奇もてらいもない数種類のそばと、数品の酒肴のみ。うどんや丼物もない。以前はいろいろ出していたのだが、思い切って切り捨てたご主人の潔さには感服する。それだけ腕に自信ありということだろうが。
 もちろん最初に味わうべきは「ざる」だ。そばの香りを濁す海苔などは乗っていないのでご安心を。関東風には「もり」あるいは「せいろ」と呼ぶべきだろうか。挽きぐるみ粉を使った「田舎」もある。温かいつゆのそばは、ごく薄味が信条で、人によっては物足りなさを感じるかもしれないが、これもそばを活かすためである。
 そして「天ぷら」「にしん」などの種ものも捨てがたい。種の仕上がり具合にも気が使われていて、単独でも一流の酒肴となり得る。春の「山菜てんぷら」など、季節の品が時折加わるのも楽しい。「焼きみそ」などそば屋定番の酒肴も用意されている。

 そんなわけでついあれやこれやと注文してしまい、1人で2〜3000円払ってくることも珍しくない。でもそれに見合う満足感は保証しよう。場所は関市街、昔からの商店街沿い。営業時間は昼と夕方の数時間ずつの場合が多いのでご注意を。定休日は金曜日。

2001/10/23 佐藤ノブヲ



ひなびた暖簾が目印

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「福松」の中華そば
(滋賀県西浅井町 国道8号線沿い)

 一部の人たちの間で熱狂的な支持を得る中華そば屋である。私の知人の中には、北陸釣行の行き帰り共に必ず寄る(つまり1日に2度!)という者さえ何人かいる。場所は塩津のローソンの隣り。
 ここの中華そばの特徴は、何と言ってもスープの濃厚さにある。おそらく豚骨をベースに鳥ガラや牛骨も加えているのではないか。しかも大量に、何時間もかけてグツグツと煮込んでいるのだろう。そこにかなり濃い目の醤油だれを加えて、とにかくパンチのある味と香りに仕上がっている。4〜5年前だったと思うが、開店当初は今以上に濃厚でどろりとしたスープだった。この頃の方が良かったという声も少なくない。
 圧倒的なスープの個性に比べれば、麺や具には特別変わったところはない。中太ストレート麺に、具はネギやチャーシュー。「屋台風」と看板にうたってある通りの内容だ。
 ところが実はもう1つ、大切なポイントがある。それはテーブルに用意された薬味。ニラを甘辛の醤油ダレで和えたものだ。これを加えると、くどめの中華そばにパッと花が咲いたような風味が加わる。熱狂的ファン達もみな「ニラあってこそ!」と相槌を打つ。このニラ、焼き飯の薬味にしてもいける。閉店間際に行くと品切れしていることがあるのが玉にキズだが

 たとえば真夏に琵琶湖で釣りをして、汗をたっぷりかいてヘトヘトになったような時に、この中華そばはまたとないエネルギー源だ。その反面、塩分や油分を控えている人はくれぐれも遠慮しておくように。好き嫌いも大きく分かれるだろう。濃い味のラーメンが苦手な私などは、このスープをお湯で倍くらいに薄めてくれたらなと思う。なお夜は8時か9時頃には閉店するので要注意。

2001/06/07 佐藤ノブヲ


 

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「音羽屋」のかりんとう
(岐阜県高山市)

 飛騨の駄菓子といえば、観光土産の定番だ。でも、ただ名物だからとか、珍しいから懐かしいからというだけでは、我々の評価には値しない。
 高山市内に数軒の店を構える音羽屋は駄菓子の製造販売店だが、ここの製品は観光土産という言葉でくくるのが惜しいほどに旨い。 その代表格といえばかりんとうだろう。
 一口にかりんとうと言っても普通の黒砂糖のものから、甘さ控えめの「なわかりんとう」、ちょっと軽い口当たりの「棒かりんとう」、塩味をきかせた「塩かりんとう」など、音羽屋にはさまざまなバリエーションがあって楽しい。そのすべてに共通しているのが「シンプルな素材と製法」を用いて「素材の味をよく活かしている」ことだ。パッケージの材料を読んでも、添加物や人工甘味料の類は一切使っていないのが分かる。じっくりと味わうほどに滋味が深まる、そんな良心的な菓子である。
 ただしここの菓子、買える場所は少ない。直営店が高山市内に数軒あるだけで、普通の土産物屋には置いていないのだ。他に買えるところといえば飛騨にあるごく少数の宿(福地温泉かつら木の郷など)くらい。例外的に名古屋空港国内線2階売店(なぜだ?でも近いからありがたいが)と明治村売店(種類は限られる)で売られているが。まずは市内中心部にある有楽町店(高山陣屋から少し北)へ行こう。囲炉裏でお茶を飲みながら、いろいろな菓子を試食して選べる。

 2001年秋、この店にてもうひとつの美味を発見。それは季節限定の「芋ようかん」だ。ようかんといっても、むしろスイートポテトを棹状に固めた感じで、クリーミィな味わいが楽しめる。1棹1500円とけっこう値が張るが、これはオススメだ。

2001/03/26 佐藤ノブヲ  (2001/11/11 一部修正)


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明方ハム・明宝ハムとハムフライ
(岐阜県明宝村・八幡町など)

 明方(みょうがた)ハム・明宝(めいほう)ハムは岐阜県郡上地方の名物としてけっこう古くから知られ、最近ではその類似品も各地で作られるようになっている。
 どんな代物かというと直径5cm、長さ20cmくらいの筒型で朱色のビニールに包まれた、いかにも日本的なプレスハムだ。
 ただ
材料には魚肉などの余分なものは使っておらず、豚肉(小さな肉塊がごろごろ入っているのが美点)と最小限のつなぎ、調味料等というシンプルな仕上げ。それ故に値段は1本1,000円弱とけっこうするのだが。
 味の方は、
余分な手間は加えず肉感や旨味を強調した、良い意味での田舎風。ちょっと厚めにスライスして生でよし、マヨネーズやマスタードを添えてもよし、ステーキ風に焼いてもなかなか。子供から左党まで広く喜ばれるだろう。
 また明宝村の道の駅「磨墨の里」の精肉販売所には
明宝ハムを串カツ状にしたハムフライが売られているが、これがまた絶品である。

 ところで明方ハム・明宝ハムという2ブランドがあるのだが名称のうえではルーツは明方ハムであり、紆余曲折あってJA郡上が作る明方ハムと、明宝村(かつての明方村)関連会社が作る明宝ハムに現在は分かれている。味に大きな差はないので、目に付いた方を買ってもらえばよかろう。

 売場は郡上地方の精肉店や土産物店など。岐阜市内等の精肉店やスーパー、コンビニでもよく見られる。かつては生産量が少なく地元でも希少品扱いされたものだが、最近はいつでも買えるようになった。その分有り難みは薄れたが。サークルKに売っている明宝ハムのスリム版「ハムトン」は300円と手頃で中身は同じなので、ちょっと試してみたい方はこちらからどうぞ。

2000/12/25 佐藤ノブヲ



こちらは明方ハム
明宝ハムもパッケージはよく似ている
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「一力」の中華そば
(福井県敦賀市 敦賀市役所北側の通りやや東)

 敦賀というのは屋台ラーメンが盛んな場所で、深夜の市街地(R8旧道沿い)には全盛期よりずいぶん減ったとはいえ、いくつもの屋台が連なっている。
 敦賀屋台ラーメンの特徴は豚骨スープをベースとしている点だが、博多のような濃厚な店あり、醤油を強めにして和風味に仕上げた店ありでけっこうバラエティ豊かで、食べ比べを楽しめる。
 そんな敦賀屋台ラーメンの元祖と巷で言われているのが一力だ。ただしこの店、今は屋台ではなく、市役所のすぐ東にきちんと店を構えている。釣り師には残念だが深夜営業もしていない。敦賀ではこういうケースも少なくないのだ。

 さて一力のラーメンだが、獣骨スープをベースにしてコクを出しながらも、和風ダシの旨味と香り、醤油の風味、さらには生姜などの隠し味が効いていて、意外なほどさっぱりと食べられる。はっきり言ってここのスープのバランスは絶妙だ。どんなラーメン好きにも馴染む旨さを持っていながらも、素材個々の味わいが立っており、決して平凡ではない。個人的にはコショウを入れない方が好きだ。それほどギリギリの「塩梅」なのだ。麺はやや細目のストレート、具はチャーシュー、ネギ、モヤシ、メンマとごく普通。少量の紅生姜が元来豚骨系であることを主張している(なくてもいいと私は思うが)。
 お品書きには中華そばとあり、なるほどどことなく懐かしい雰囲気はあるのだがよく探してみると、ちょっと比べるものがない。それが一力の魅力だ。もちろん敦賀屋台ラーメンの中でも完成度は突出している。

 惜しむらくは地元では超人気店ゆえ、休日など朝から夜まで行列ができていること。私のように平日に釣りに行けるプー的身分じゃないと、なかなかありつけないのだ。

2000/10/28 佐藤ノブヲ

 

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