| 米と麹だけから造る、本物の甘酒 飛騨は水どころ米どころ。高山の古い町並を散策すれば何軒もの造り酒屋が目につくように、地酒の蔵は数多い。しかし昨今の進化著しい地酒の世界にあって、堂々と胸を張れる銘酒を醸し出している蔵はごくわずか。そんななかでも萩原の天領酒造は代表銘柄「天領 飛切り」をはじめいくつもの佳酒を送り出す、私のお気に入りの蔵元だ。
だが酒の話はまたの機会においておこう。今回は甘酒である。酒粕をお湯で割って造るなんちゃって甘酒ではなく、ちゃんと米と米麹(だけ!)から造る本物の甘酒だ。糖分は一切添加していないが、発酵で生じるブドウ糖のおかげで、ちゃんと甘い。米は飛騨の酒造好適米「ひだほまれ」を使用しているとのこと。500gまたは900gの瓶詰めで販売されており、土産に最適な一品だ。
飲み方はいたって簡単。甘酒のもとを半量〜同量の水で割り、温めて飲むだけ。濃いのが好きな方なら水は少な目に、甘いのが好きな方なら砂糖を追加しよう。ぜんざい同様に塩を少量加えてもいい。ちなみに「水は8割、砂糖・塩は使わない」のが私のレシピだ。どんな場合でも仕上げにおろしショウガを加えることだけは忘れずに。もちろん温めは電子レンジでも一向に構わない。
味の方は、まぁ、これぞ甘酒という感じ。「ほっこり優しい気分になれて、ココロもカラダもあたたまる」と言ったら誉めすぎだろうか。発酵によるイヤな香りやエグミは一切ない。甘みはほんのりと自然で、べたつくことはない。もちろんアルコール分はゼロ。とにかく誰にでも安心しておすすめできる。甘酒嫌いの人でもけっこう飲めるんじゃないだろうか。昨今は飛騨でも他にいくつかの蔵から甘酒のもとが売られているが、いろいろ飲み比べた脇田氏に言わせると、天領酒造のこれが「頭ひとつ抜き出ている」とのこと。
購入は岐阜県内各地の土産物店や酒店で。生産量が少ないのか、意外と見つけるのが難しい。その場合は天領酒造のオンラインショップを利用してもいいだろう。また夏場には「冷やし甘酒のもと」が売られている。歴史上、甘酒は冷やで飲むのが本来の姿なのだから、こちらもぜひお試しあれ。
オンラインショップ 天領日野屋
http://www.tenryou.biz/
ほっこり甘い度 ★★★★
ヘルシー?度 ★★★
ご家族でどう度(苦しい駄洒落) ★★★★
2007/02/20 佐藤ノブヲ
 |
 500g瓶で525円、900g瓶で840円。手頃なお値段。美味しいからすぐになくなる。

カクテルにしたりシャーベットにするのもいいらしい。やったことはないけれど。
|