<前編> もう春遠征は釣りよりも飯、そして温泉! そう開き直った我々(稲葉軍曹、浦嶋、大野、後藤、佐藤)は、いつもより少し春の訪れの早い道東へと旅だった。しかし直近の気候は晴れたり降ったり暑くなったり寒くなったりと不安定。釣果への影響も、やっぱりいくらかは気になるのであった。  後編へ→
6月12日(木)

●点香苑(美幌町) まずは巨大肉まんを制覇!
 今回の遠征は往路復路ともに女満別空港利用。13時過ぎに道東の地に降り立った一行がまず目指したのは、昨年初体験して大感激した肉まん屋「点香苑」だ。売り切れ御免の人気店ゆえ無事食えるか心配だったが、そこは豚、じゃなかった鬼軍曹、空港に着くと同時に電話確認、すぐ行くからとちゃっかり5個をキープした。
 この店は空港から近いのも魅力、レンタカーを借りて出発後、10分ほどでもう到着。さっそく肉まん5個と、店に並んでいたシュウマイ、肉ギョウザ1パックずつを購入する。その場で食べてもよかったのだが、せっかくだから川べりでと、近くの河川敷に移動する。そして昼食タイム。みな「うまい!」とひとこと口にした後はしばし無言。なにしろこの肉まん、コンビニの品の2倍近いボリュームだからね。具の量なら3倍以上ぎっしり詰まっている。シュウマイ、ギョウザも言わずもがなであった。今回は売り切れだったが、もうひとつのメニュー鶏肉まんも、いつかぜひ試してみたいものだ。

●A川(網走支庁) ウグイ様御一行、御到着〜
 肉まんを食べ終えて目の前の川に立つ。しかしそこはウグイ天国。この時期、道東の川には海から大量のウグイが遡上しているのだ。子持ちなので喜んで獲って食べる人もいるらしいが、我々には用のない魚だ。しかしウグイに混じってアメマスやニジマスがいるので、なんとかそいつをと狙う。少しでも流れの太いところ、障害物やボサのまわりを攻めていく。
 お食事ポイントをひととおり流した後は、その少し下流、1週間程前に浦嶋君の友人の友人が良型ニジマスを連発させたというポイントへ。しかし釣れたトラウトは30〜40cm程のアメマス数尾に終わった。

●Bダム(網走支庁) ニジマスの秘境!しかし釣り場が少なすぎる
 夕マズメ、そこそこのサイズのニジマスが釣れると以前に「鱒や」ご主人から聞いていたダムへと移動する。 しかしこのダム、釣り座がない!バックウォーターや小さな入り江で各1〜2人竿が振れる程度。5人組には狭すぎるのであった。それでも竿を振ってみれば、20〜25cm程の魚がワラワラと着いてくる。だが正体は、道東では5〜6月は禁漁のヤマメばかり。一度だけニジマスらしき大きな魚影を確認したが、すぐ逃げ去ってしまった。まぁ魚影の濃さは確認できたので、次の機会にもうちょっと探索しようと心に誓い、本日はロッドオフとした。

●緑清荘(清里町) 掛け流し温泉付き、安く清潔な公共の宿
 初日の宿は昨春と同じく清里町の緑清荘。網走支庁の釣り拠点としては、なかなか便利な場所にあるからだ。加水はしているが掛け流しの温泉もあり快適。部屋は広く清潔、窓の外は緑豊かな公園、そして公共の宿だけに1人1泊5,000円ちょっとと安いのが魅力だ。ただし周辺は清里町市街地とはいえ、飲み食いできる施設は数えるほどしかない。そこは覚悟のうえで利用したい。もちろん食事を宿でとることもできるが、やたら日の長いこの時期の釣りなので、今回も素泊まりにした。

●酒菜屋 大田(清里町) トキシラズ、アスパラ、しめて1人3,300円!
 昨年その安さにいたく感激した「かどや鮨処」で夕食をと考えていたのだが、なんと店じまいしておりショッ〜ク!そこで数軒隣りにある「酒菜屋 大田」という居酒屋に初挑戦だ。こじんまりとした店内だが、人気店らしく活気にあふれている。ご夫婦が切り盛りしているようで、その愛想よさにも好感がもてる。
 さて食事は。「ぜいたく冷奴」はイクラとウニが乗った、まさに北海道ならではの贅沢メニュー。旬のアスパラは天ぷらとボイルで。夏でも食べられる厚岸のカキフライは絶品。ツボダイの干物は脂たっぷりジューシー。定番の刺身にザンギ(鳥からあげ)、卵焼きもハズレなし。何よりも感動したのがトキシラズ(時期はずれに回遊してくるサケ)のムニエル!秋のサケとはまた異なる、ふくよかにして爽やかな風味が素晴らしい。バターと粒マスタードを使った自家製ソースもよく合う。酒もいいが、メシかパンが欲しくなる。
 腹一杯飲んで食べて、お会計は昨年のかどや鮨処とほぼ同じ1人3,300円!う〜ん清里町の飲食店は、どこもこんなに安いのかしらん?美味くて安い地元産じゃがいも焼酎「パパスファーム・オム」のおかげでもあるかもしれないな。

6月13日(金)

●C川(網走支庁) アメマス1尾でちゃんちゃん
 朝マズメはアメマスもニジマスもイトウだっている有名河川で釣りをする。しかしこの日はなんだか魚っ気が薄い。ウグイすら顔を見せない。えいっと下流部に走って大野君が40cm程のアメマスを1尾キャッチしたのみ。6時には移動を決断した。

●A川(網走支庁) ニジマス求めて幾千里?
 このあたりでニジマスに高確率で出会えるのは、やっぱりこの川ということで再挑戦。昨日よりも少し上流域を探ってみる。昨日は一昨日に降った雨の影響か濁りがきつかったのだが、今日はそれも薄れてきていい感じだ。
 途中にいくつもの堰堤があるせいか、ここまで来るとウグイは少ない。そして瀬の深み、川底に沈む岩盤のスリット等で魚信が続く。大きくても40cmどまりのアメマスだが、狙いの魚に出会えるのはやはりうれしい。もう降海したのか昨春のようにサケ稚魚は見られないが、それでも腹の張ったコンディションのいい魚ばかりだ。何を食べているのだろう?
 そろそろニジマスの顔が見たい、と思っていたところで浦嶋君にヒット。30cm程のサイズだが、待望の1尾だけに喜びひとしおだ。
 その後ポイント移動を行うが小さなアメマスのみ。次は同じ川のさらに上流へ行き、ULタックルで遊ぶことにする。とはいっても50cmくらいまでのニジマスなら期待できるとの事前情報だ。ここで入渓点から1人釣り上った私には魚信が次々と続く。30cmまでのニジマス、40cmまでのアメマスだ。さらに大きなニジマスもチェイスしてくるのだが、こいつらはかなり賢いようでバイトはしてこない。
 釣り進むとこちら側の岸際にボサがかぶさり、その下がエグレている場所を発見。遠目からアップにルアーを投げてそこを通すと、読み通りにチェイスがある。しかも50cmを超えるグッドサイズのニジマスだ。だがこいつも賢い。ルアーを追ってきたのはいいが、私の足下を通り過ぎて下流の瀬へと下ってしまった。ヒラを打った瞬間の虹色の帯の、なんと美しかったことか・・・。
 ここで時間となり終了。釣り下った仲間達にはアメマスは来たが、ニジマスは釣れなかったらしい。そうとう攻められておりスレているのか?アップで気配を隠して釣るのが正解だったようだ。

●辻谷商店(弟子屈町) 絶品スープカレーなのだ
 峠を越えて釧路支庁に大移動。ちょうど昼どきなので、まずは昼食。辻谷商店(つじや食堂)は道東ではいちばん美味いと評判のスープカレー専門店(&カフェ)なのだ。雑貨店が併設されており、エスニックな民芸品だとか中古カジュアルウェアだとかにも心奪われるぞ。
 スープカレーは「やさい」「チキン」「南インド風」の3種、どれも1,200円。私はやさい、他の4人はチキンをオーダーする。ココナツミルクとチリで甘く辛く仕上げた南インド風は次回の課題ということで。
 待つことしばし、出てきたスープカレーは、マイルドなスープにスパイスの香りが見事に調和して美味い!名古屋あたりでチェーン店で食べるものより大人の味な感じがする。大ぶり野菜も、柔らかく煮込まれたチキンも文句なし。サイドメニューで頼んだポテトグラタンがまた美味。大満足のランチタイムであった。

●D川(釧路支庁) ここで釣れぬとは珍しい
 次に向かったのは、いつもクルマ横付けでいい思いをしているD川のあのポイント。しかし今年は風景が違う。対岸で大がかりな護岸工事をしているではないか。そのせいかどうかは分からないが魚の反応はさっぱり。浦嶋君はここでコゴミ採りをするのが習慣になっているのだが、春の早かった今年は時すでに遅し。というわけで収穫のないままさっさと移動する。

●屈斜路湖(弟子屈町) 羽根付き「ぶん」が大当たり、だけれど・・・
 本日最後の釣り場はあの屈斜路湖。事前に聞いた話では、今はエゾハルゼミパターンとモンカゲパターンが有効らしい。ということでレジ袋で作った羽根を貼り付けセミに改造した「ぶん」、モンカゲピューパを意識した管極スプーンS-2.5を私は用意した。と言いつつ、自分はモンカゲフライでちゃっかりフライフィッシングなのだが。
 私の予想ではフライではトラウトがぼちぼち釣れてルアーは苦戦するはずだったのだが、蓋を開けてみると正反対の結果に。反応がいいのは羽根付き「ぶん」、そして後藤君の投げていたどこかのメーカーのセミ型トップだ。しかも羽根のない普通の「ぶん」にはほとんど当たりがないから面白い。セミルアー、さらに研究の余地がありそうだ。
 とはいえ釣れてくるのはウグイばかり。どうも屈斜路湖は相性が良くない。なかなかトラウトの付き場に当たらない。モンカゲはけっこう飛んでいるのだが。場所を変えても結果は同じ。しかも午後から天候が急変し、フリースを着込んでも寒いほどに気温が下がってきた。2つめのポイントは水温が極端に低く、ウェーディングしている下半身もジンジンと冷えてくる。夕マズメまで粘る予定だったのだが、これはたまらんと5時過ぎに終了した。
 帰り道、フライマンの定番ポイントではトラウトらしきライズと、ニジマスらしきヒットシーンを目撃する。くそ〜ここにいたのか魚は!

●トーヨーグランドホテル(中標津町) ついつい泊まってしまいます
 今宵の宿は毎度お馴染み、トーヨーグランドホテル。特にどうってことないシティホテルなんだが、別館和室だと1人1泊5,000円程度と安いのが魅力。掛け流しじゃないけれど温泉があるし。周囲の街が大きいので、飲み食いする楽しみもあるのだ。

●知床ジンギスカン そら(中標津町) こりゃ美味い!
 夕食は最近地元で評判のいいジンギスカン屋。浩●園あたりとは使っている肉がぜんぜん違う。旨味が深く、柔らかく、ジュシィーで、臭みなどなし。厚切りのロースにショルダー、どちらも美味し!ジンギスカンの概念が変わった、とみな口を揃える。味付け肉はジンギスカン鍋で、素の肉は網焼きでと、卓上に2つの七輪が据えられているのもうれしい。仲間うちでも最も人気だったのは「味付けショルダー」だ。個人的には昔ながらの味がする「味付けマトン」もお気に入り。
 サイドメニューも充実しており、 特に「羊煮込み」は抜群。他にもツブ貝のバター焼き、ベビーホタテの酒蒸しなどなど。
 またもや限界ギリギリまで飲み食いして、1人3,500円。いやもう安すぎますって、この店も。

後編へ→

HOME | 鱒釣り | 海釣り | 他の釣り | 釣り旅 | 釣り雑学 | バスデイ | 釣り場グルメ | おしらせ | ブログ | リンク