<前編> 今年の秋は連休続き、その混雑を避けるため毎年恒例の遠征は9月最終週となった。メンバーは大野、じゅんぺい、佐藤の3人。初めての時期、初めての顔ぶれに波乱の予感は、けっこう的中しちゃったりもするのであった。でも秋のグルメは逃げなかったけれどね。 後編へ→
9月25日(木)

●A川(釧路支庁) 秋の狙いはやっぱりアメマス
 大野君と私が釧路空港に降り立ったのは14時少し前。そこからレンタカーを借りて、目指すアメマスの川に到着したのは14時30分をまわっていた。道東は日の出も日の入も内地より早いから、日暮れは17時過ぎ。大急ぎで支度をして釣り開始だ。え、じゅんぺいはどうしたって?彼は仕事の都合で札幌方面から列車で来ることになり、合流は夜なのであった。
 川の水位は平水かやや低め、濁りなし。そう悪い水況ではなさそうだ。とある橋のたもとから入渓すると、私の一投めにさっそく反応。水面に落ちたシュガーミノーSG70Fを着水と同時にひったくっていった。これは幸先がよいと上機嫌で寄せると、何とその魚は大きなウグイ。がっくし・・・。
 しかしその後まもなく、大野君にも私にもアメマスがヒット。今年もこの魚「いるべきところにはちゃんといる」ようだ。最近の岐阜の川じゃ、ここぞという場所に限って何もいなかったりするものなぁ。さすがは北海道、道東です。ちなみにこの時期の道東のアメマスは、産卵を意識して海から大挙して川に遡上している。しばらくは川でサケの産み落とした卵を食ったりして過ごし、10月になると産卵、その後多くの魚は川で越冬し、翌春にまた海に下るのだ。
 魚はいるし、そこらじゅうで魚影を確認することができる。これが9月でも上旬だと、海から遡上して間もないためだろうか、ワンキャストワンヒットに近い感じで釣れてくるのだが、この日はそう簡単にはいかない。もの凄い数の群れを発見し、ミノーはおろかスプーンや忍キャスまで投げてみても無視してくれる。う〜ん難しいぞよ。
 とはいえ夕マズメを迎えて魚の活性はいくぶんあがってきたようだ。ポツリポツリではあるがヒットが続く。やる気はあまりないがコンディションはいいようで、引きが強いからうれしい。17時30分近くまで頑張って、数はさほど伸ばせなかったものの小気味よいファイトを楽しめ、満足して本日終了とした。

●レストランはまなす(白糠町) サンマスモークに脱帽でござる
 夕食は昨年来お気に入りのはまなす。まずは生ビールそして赤ワイン、つまみに「自家製サンマスモーク」と白糠の工房「酪恵舎のチーズ盛り合わせ」「白糠産ゴボウサラダ」を頼みまったりと過ごす。それにしてもサンマスモークは美味い!釧路名物サンマの風味とスモークの薫り、マリネされたドレッシングの酸味が見事に調和している。日本中どこに出しても胸を張れる逸品だと思う。
 そうこうするうちにじゅんぺいが到着。この店は駅からも近いからいいね。本格的に食うぞ、ということで「秋鮭のフライ定食」「海賊風パスタ」「白いチーズカレー」「ラムステーキ(単品)」をオーダー。3人で分け合って食べる。今回はこれまで食べたものは注文しないという決まりを設けておいたので初体験の料理ばかり。それでもやっぱり、どれも抜群に美味い!特に白いチーズカレーは、ちゃんとカレーの薫りがするのに白くてクリーミィなルーと、酪恵舎のモッツァレラチーズのマッチングが絶妙。これまでに出会ったことのないカレーライスであった。シメに頼んだ「白いチーズプリン」「黄色いチーズプリン」がまた、そこらのパティシェもぶっ飛ぶ美味さ。もちろんこれも自家製、使っているチーズは酪恵舎のものである。
 白糠なんて辺鄙な場所で、どうしてこんな仕事ができるのだろう。感心するけれどとても不思議だ。

●ホテルまつや(白糠町) なんたって、はまなすに近いんですぅ
 初日の宿は、以前にも泊まったまつや。今回ここを選んだ理由はただひとつ「はまなす」に近いから。計画段階で大野君が「はまなすで晩飯食べて酒飲みたい!これは譲れん」と主張するもので自然と決まったのだ。白糠には宿はとても少なく、たぶんここがいちばん小綺麗なのだと思う。あくまでも白糠ではというレベルだが。3〜4人が一緒に入れる風呂場もあるし。白糠駅へ徒歩1分、はまなすへも徒歩1分、最寄りのコンビニへも徒歩1分という感じの立地で、これまた白糠ではだが、便利さには文句の付けようがない。1人素泊まり1泊5,500円なり。

9月26日(金)

●A川(釧路支庁) 遂に出ました60cmオーバー!
 2日目は昨日と同じ川からスタート。日の出前の5時には釣りを開始する。まずは昨日のすぐ上流のエリアから。
 いつもたくさん魚が見える淵に差しかかると、いるわいるわアメマスの群れ。サイズは40cm〜70cmってとこか。ところが昨日と同じでなかなか口を使わない。一緒に上ってきたじゅんぺいも苦戦中。大野君は入渓点から1人下流へ歩いて行った。
 手を替え品を替え攻めていると、突然背後にガサガサッと物音が。「クマッ?」と思いきや、振り返ってみれば何だこりゃ?ここは帯広名物ばんえい競馬かって感じの馬ぞりがワンコと共にやってきた。そして河原を一周して我が家だか牧草地だかへと帰っていった・・・??
 釣り進むうちに分かってきた。水面が鏡になっている場所は食いが悪い。波立ち泡立ち木の枝や倒木の下、 そういう場所を丹念に攻めていくのが数を伸ばすコツのようだ。まぁ当たり前のことではあるけれど。そしてある小さな淵の頭の急流で私に強烈な当たり。一発めはバラシしてしまったが、すぐに二発めがシュガーディープ50Fに来た。物凄いパワーを何とかいなして、今度はランディングに成功。60cmはちょっと切るけれど、見事にメタボなグッドコンディションのアメマスだ。下あごがシャクレた精悍なオスである。
 じゅんぺいも徐々にパターンをつかんできたようで、ヒットを重ねていく。しかし何故だろう?彼には40cm級ばかりで、これはというサイズが来ない。ずいぶん焦っている様子。まだまだ時間はあるんだから頑張れ〜。
 気が付けばずいぶんと釣り上った。大野君はどうかと入渓点まで戻ると、うろうろしている姿が見える。聞けば入渓点から下流100m程の間を行ったり来たりして釣り続けていたのだとか。それでもスレずに釣れるから凄いもんだよ、道東。いちばんでかい魚はこれ、と河原を掘ったイケスの魚を見せてくれる。私が釣ったのと同じくらい、60cmにはちょっと届かず。そうか60ないのかと、軽く舌打ちして彼は下流へ歩き、さらに釣り続ける。
 するとまたもやヒット。手招きしているので行ってみると、得意げな笑顔。足下に横たわるアメマスは、おおでかい!メジャーを当てると61cm。ひとつの目標としていた60cmを遂に超えることができた、おめでとう!やはりこの魚も豊満な美魚だ。
 さて場所移動。これまでもよりもさらに上流、我々が「昼寝ポイント」と呼ぶ場所にやって来た。ここはプレッシャーが少ないのか、少しだけだが魚の食いはいい。サイズは50cm前後が主体、やはりでっぷりと肥えていてトルクがあって面白い。と、そろそろ腹が減ってきたので午前の部はここまで。

●レストランはまなす(白糠町) ついついまた寄ってしまいます(笑)
 開店と同時に飛び込んだのは、昨夜と同じはまなす。あれも食いたいもっと食いたいということでの再訪だ。確か昨年もそうだったような?
 「秋鮭のクリームパスタ」「クリーミーカルボナーラ」「エスカロップ」そして「北海道ハンバーグ(単品)」を頼む。期待通りに美味いのは鮭のパスタ。地元の極上な魚を使っているんだろうな、鮭エキスが濃いこと濃いこと。北海道ハンバーグはラム、エゾシカ、牛&豚合い挽き、それぞれ北海道産の肉を使った3種のハンバーグが一皿に盛られている。食べてみるとちゃんと味が違うから面白い。最後に谷口シェフにデザートをごちそうになる。「白いミルクプリン」を固める前のムース状のものに、これまた白糠産ブルーベリーのソースを添えたもの。うっめぇ〜!シェフの腕やセンスが凄いのはもちろんだけれど、この街って素材の宝庫なのかもしれないな。

●B川(釧路支庁) アメマス絨毯は振り向かず
 午後は近くにあるもうひとつのアメマスの川を探ることに。 いくつかの橋で立ち止まり川の様子をチェックするが、あまり下流部は魚影が薄いようだ。9月下旬ともなると、アメマスの群れは上へ遡ってしまうのだろう。けっこう上流までやってきたところで、釣りを開始する。
 だがここも魚の活性は低い。いや先ほど以上にやる気がない。水位が低いせいもあるのだろうか。木陰になった大トロには、まさに絨毯のように良型アメマスが群れているのだが、何をやっても見向きもしないのだ。見える魚は釣れないと瀬を攻めたり大遠投したりすると、たまに食ってくる程度。ようやく60cm超を大野君が掛けるも、寄せてみればスレ掛かり。
 2時間ほど釣ったところで、これならさっきまでの川の方がいいということで、夕マズメに期待して戻ることにする。しかし戻ったところで午前中と状況は変わらず。でぶアメマスをぽつぽつ釣りつつ、日暮れと共に本日終了。

●ラビスタ釧路川(釧路市) 展望温泉大浴場がGOOD!
 本日と明日の宿は釧路の市街地にある、新しくてちょっと高級なビジネスホテル。和風ツインの畳の間に布団を敷いて3人利用、3人にはやや狭めの部屋だが、寝るだけだから問題なし。そしてプライスは早期予約割引で素泊まり1人1泊5,800円(駐車料金500円×2日分別途)だから・・・よく考えたら昨日のまつやと大差ないじゃん、う〜んかなり安いかも。
 何よりもこのホテル、釧路の飲屋街「末広」の一角にあるのが素晴らしい!そしてもうひとつ、自家源泉の温泉大浴場が最上階にあって入り放題!泉質はかなり濃い食塩泉でよく温まる。循環消毒はしているが塩素は使ってないようで、鼻につく臭いはない。釧路川や釧路港を見下ろす眺望もサイコーなのであった。オススメですぞ。

●万年青(釧路市) 豚を食わずして万年青を語らず
 風呂でさっぱりしたら飯。昨年いたく感激した炉端焼きの「万年青」へ歩いてレッツゴー。いただいたのは「メンメ(キンキ)開き」「味付け豚」「アスパラ焼き」「卵焼き」「サンマ&ツブ刺身」などなど。特に炭火で焼かれた豚肉は、店の人気ナンバー2商品というだけあって美味い美味い。ふっくら柔らかく薫り高く、酒の肴にも飯のオカズにも最高だ。人気ナンバー1商品の卵焼きは、とにかく店で焼くところを見てほしい。うっとりしちゃうから。120%満足してお会計は1人5,000円ちょっと。うん納得。
 最後はこれまた昨年も行った「たかはし」の釧路ラーメンでシメて、2日目の夜は終了。

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