◆前編◆ もはや我々にとって第2の故郷となった感さえある道東。5年目を迎えた今年も、美しい鱒との出会いを求め、稲葉・浦嶋・大野・佐藤は最果ての大地をさまようのであった。

9月1日(木)

●釧路川 夕闇に雄叫びがこだまする
 
セントレアからのJALが釧路空港に到着したのは14:30頃。限られた時間しか残されていない一行が向かったのは、空港から1時間ほどの釧路川上流部だ。
 最初に入ったのは、事前に「鱒や」のご主人にうかがっておいた、最近実績の高いエリア(左の写真)。川相は抜群なのだが、しかし魚の反応はない。ごく小型のヤマメとアメマスの顔を見ただけ。
 早めに見切りをつけて、私がいくつもの実績を残しているエリアへ移動。ここで私は仲間達と離れ、上流へと探り歩く。とある平瀬で待望の魚信!強烈なバイトの後、魚は一気に上流へと走る。これは良型ニジマスに違いない。だが直後、ガリガリとラインが何かに擦れる嫌な感触、そして痛恨のラインブレイク。がっかり・・・
 日も暮れかけてきたので仲間のいるトロ瀬へ戻ると、浦嶋君が40cm超、稲葉氏が35cmほどのアメマスをキャッチしていた。夕マズメになって急に魚がライズを始め、魚信も出始めたのだという。直後に稲葉氏が23cm程度の婚姻色をまとったヤマメを、浦嶋君が6月にも出会ったご禁制魚を釣り上げる。そしてクライマックスは稲葉氏のシュガーディープ50Fを襲った49cmのアメマス。彼にとって史上最大のアメマス、おめでとう!
 とうとう真っ暗闇となりロッドオフ。残念ながら私はノーヒット、大野君は40cm級アメマスを足下でバラシたのみに終わった。

●本日の夕食 寿し政/中標津町
 本日の宿はいつものトーヨーグランドホテル/中標津町。チェックインを済ませたら夕食。あらかじめ評判の良い寿司屋をネットで探して予約しておいたのだ。
 この「寿し政」という店がまた面白い。ご主人は釣り好きらしく、店内には巨大なイトウやニジマスの剥製が。酒肴で出されたヤマメ天ぷら、ヒメマス刺身、サクラマス田楽・・・みんなご主人と仲間達による釣果なのだとか。「せっかく内地から来ていただいたのだから地物でおもてなししないと」とうれしいお言葉。
 料理の腕前も確かで、どれを食べても美味。なかでも「新物だよ」と太鼓判を押して出してくれたイクラ軍艦巻きの素晴らしいこと!皮の存在をまったく感じさせず口の中でほろほろと溶けていく。こんなイクラは道産子の私も初体験。思わず1人2貫ずつ追加注文しちゃった。
 調子にのってたらふく食べて飲んで1人8000円ほど(酒肴3000円、上握り2000円含む)。これはオススメ!


浦嶋君の40cm超


49cmアメマスに思わず笑顔!


浦嶋君に何やらでかい魚が!


寿し政のイクラは絶品!

9月2日(金)

●忠類川 カラフト&チャム好釣!
 4時に起床して向かったのは忠類川。もちろんサケ・マス釣獲調査に参加するためだ。
 今年の忠類川はレギュレーションが少し変わり、忠類川孵化場から下流は9月からの解禁となった。しかも1日は木曜日で調査休止日なので、この日が実質的な解禁日。さて、ウブな魚の群れで川は埋め尽くされているのだろうか・・・?
 答はすぐに出た。孵化場前の瀬で、私のドリフトトゥイッチャー85Sにヒット。オスのカラフトマス。そして立て続けに数尾をキャッチ。
 魚の引きを堪能したところで、最下流部へ行った他の3人に合流。しかし彼等は0〜1尾と芳しくない様子。そこで私が釣ったポイントや、さらにその上流(8月から解禁しているエリア)へと移動する。やはりこちらの方がいい群れがいるようで、全員が5〜10尾ほどのカラフトマスを釣り上げることができた。ここが遡上魚の難しさか。
 第1管理棟から入ってすぐ上流の瀬落ちにシロザケの姿を発見した私は、シュガーディープ80Fに結び替えてボトムを叩く。そして狙い通りに65cm級のシロザケをキャッチ。早期のシロザケならではのパワフルなファイトを満喫した。我ながらアッパレ!
 各自が十分な釣果を得たし、朝マズメのゴールデンタイムも終了したようなので、いささか早いが9時に忠類川を後にする。

●川北温泉 こりゃ〜秘湯だわ
 稲葉氏の強いリクエストにより、忠類川の上流に位置する川北温泉で、サーモンフィッシングの汗を流すことにする。未舗装の林道を走ること10分、噂通りの秘湯がそこにあった。いちおう脱衣所と休憩所はあるが、どちらも掘っ建て小屋程度。売店も自販機もないし、管理人が詰めているわけでもない。秘湯度があるとすれば、我々的には、かつて入った薫別温泉に継ぐレベルだろう。
 いい頃合いにもなったので中標津に戻りランチタイム、いつもの丸福でラーメン、チャーハン、ギョウザetcを飽食する。げっぷ。

●標津港 予想外の爆釣!
 昼食後はまず中標津の市街地を流れる標津川(左の写真)へ。しかしヤマメ新子狙いの餌釣り師(北海道では認められている)が多く釣り荒れしているのか、ルアーへの反応は悪い。1時間ほど探って、私が17cm前後のオショロコマを2尾釣ったのみ。
 次に向かったのは標津港。ちょっとだけ海で根魚狙いをと、毎回ガヤに遊んでもらっている我々はちゃっかり考えたわけだ。この港は砂地で根魚がいるのか不安だったのだが、蓋を開けてみれば爆釣!釣れてくるのは20cm前後のクロソイ幼魚(キツネメバルかも?)。どこにでもいるはずのガヤが1尾も釣れないのは不思議。
 私と大野君には30cm級のマカジカもヒットした。見慣れぬグロテスク魚に大野君と浦嶋君、かなり腰が引けていたぞ。

●釧路川 柳の下の2尾目は、さすがに・・・
 最後に向かったのは昨日の夕マズメと同じ場所、同じ時間帯。夢よもう一度、2尾目のドジョウならぬアメマスを狙ったのだが・・・いくら北海道とは言えそこまで思い通りに事が運ぶわけはない。浦嶋君が35cm程度のアメマスを1尾釣ったのみで本日終了。

●本日の宿 鱒や/弟子屈町
 6月にも浦嶋君と私が泊まった宿、「鱒や」。ご主人がフライマンなので、とにかく情報豊富。今回もいろいろとアドバイスをいただいた。ありがとうございました。
 食事は「チルドラムのステーキ」と「新サンマのさっぱり梅煮」「豚肉と中国なんばんの味噌炒め」(すべて名前は勝手につけさせてもらった)が最高に旨かった。朝のしぼりたて牛乳も一飲の価値あり。

後編に続く→


カラフトマス、私の1尾目


う〜引く〜!


狙って釣ったシロザケ


秘湯、川北温泉


噂の(?)丸福


クロソイ・・・かな?


おそるおそるマカジカを持つ大野君

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