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9月14日
●忠類川 雪辱を果たした稲葉&浦嶋
ご存知のように忠類川(ちゅうるいがわ 標津郡標津町)は、日本で数少ない内水面でのサーモンフィッシング(正確には釣獲調査ということになるらしい)ができる川。そして稲葉氏と浦嶋君にとっては、昨秋ノーヒットという屈辱を受けた因縁の川である。
我々は下流部にあたるキャッチ&リリース区間(第一管理棟区間)へ。8〜10月はここがL&F専用区間となり、適正なリリースさえできれば何尾釣っても良い。第二管理棟区間はリリース禁止、しかも5尾釣ったら終わり。どっちが楽しいかは言うまでもない。なおフックはルアーもフライもシングル1本のみ使用可というルールなのでご注意を。
まずは入川口から少し下ったザラ瀬、私が昨年3尾をキャッチしたポイントに立つ。5時、定められたスタートフィッシングの時間と同時に開始。天気は晴れ。その後曇ったり雨降ったりと不安定になるのだが、魚の食いには関係なかったようだ。
ほどなくして浦嶋君にファーストヒット。これを皮切りに3人のミノーにコンスタントにカラフトマス(ピンクサーモン。魚屋でマスといえば普通はこの魚。日本では主に道東・道北の河川に遡上。産卵期のオスは背が盛り上がる、いわゆる「背っぱり」になる)がアタックする。ポイントを変えても同じだ。昨年の辛い思い出が嘘のよう。水中には、なるほど至るところに魚の群れが見える。定位しているばかりでなく、どんどんと遡上する個体も多い。こりゃ釣れますわな。魚が多すぎるのかスレ掛かりも結構あるけれど。
しかし、周囲を見回すと誰もが調子よく釣れているわけではない。いかにも釣り慣れた常連風の人は別として、ルアーマンもフライマンも数を伸ばすのに苦戦しているアングラーが多い。この差は昨年私が見つけだしたヒットパターン「ショートビルを流れに乗せて、底を叩きながら瀬をクロスさせる」を知っているか否かだと思いたい。この川の紹介記事はほとんどがスプーンを薦めているが、実はミノーの方がイージーに釣れたりするのである。ミノーイング軍団RFC名古屋の面目躍如。ちょっと自慢話になっちゃったかな。
10時。3人ともそこそこ数を釣ったところで、一旦竿をしまう。上流部でオショロコマやヤマメでも狙おうかとも思ったが、最有望と聞いていたエリアまでサーモンフィッシングの区域であることを知り、あきらめる。それより上流はめっちゃヒグマが多いっていうし・・・。
●標津サーモンパーク 2年連続の流血事件?
そこで向かったのが、昨年も訪れた標津サーモンパークだ。特に浦嶋君は「日本一面白い博物館・水族館だ!」 と超お気に入りなのである。
標津川につながる水路に遡上してきたカラフトマスとチャムをガラス越しに眺めたり、お約束のトラウト水槽で餌をやり今年は稲葉氏が噛まれて流血してみたり、木陰で浦嶋君がヒグマ?に襲われてみたり。いい年こいて思う存分楽しんだ3人であった。
その後昼食をとり、再び忠類川へ向かうことにした。
●再び忠類川 最後の獲物が待望のチャム!
誰か1人、1尾でもいいからまだ釣っていないチャムを仕留めようと、第一管理棟前の駐車場に戻ったのが13時。とりあえず浦嶋君と私は1時間ほど仮眠をとることにする。妙にテンションの高い稲葉氏は「まだやっていない入川口から上流を攻めますわ」と1人で川へ。
14時。昼寝を終えた2人も川へ。そのうち稲葉氏と合流するだろうと、入川口から釣り上る。
午後になって魚のコンディションが変わったようだ。朝は不調だったフライマンの竿が次々と曲がる。ルアーはというと、朝以上にスレ掛かりが多い。くるぶしほどの深さしかないチャラ瀬や流れの際に、大量のカラフトマスが群れているためらしい。こいつらをかわすのは、正直いって難しい。
2時間ほど釣り上った淵で、ようやく稲葉氏に合流。「たったいまこの淵で7〜8尾連続ヒットした。その間スレ掛かりはなし。気分爽快ですわ!」とのこと。カラフトマスは何かの拍子にばたばたと食ってくるのだ。しかし、そのスイッチが何をきっかけにしているのかは、経験のない我々には分からない。しかもその時合はもう過ぎたようで、後はまたスレ掛かりばかり。
16時30分。日が傾き、そろそろストップフィッシングかなという時刻。同じ淵の流れ込みで、ショートビルでは届かない川底を叩いてみようと私が投げたシュガーディープ90Fを、ひとまわり大きく、体色の黄色っぽい魚が呑み込んだ。ひと目で分かった、チャム(シロザケ、アキアジ、ドッグサーモン。新巻鮭にされるのはこれ。日本で最もポピュラーなサケ)だ!カラフトマスのようなスピード感はないが、ずしりと重く力強い。かの西山徹氏が「川のライオン」と表現した、まさにその通りのファイト。慎重なやりとりの末足下に横たわったのは、婚姻色に染まった70cmほどのメスであった。
目標達成。この1尾に皆満足しロッドオフ。午前、午後合わせて3人で40数尾のカラフトマスと、1尾のチャムをキャッチ&リリースできた。
そういえばこの日、忠類川には本州の小学生たちが大挙して押し寄せていた。お金持ちの学校が修学旅行か何かでサケ釣り体験ということらしい。最近の小学校も小憎らしい企画をするもんだ。はたして魚が釣れたのかどうかは知らないが、子供たちには素晴らしい経験となったことだろう。行動するエリアが限られていたようで、別に邪魔にもならなかったし。こういうイベントはどんどんやってほしいね。
●本日のヒットルアー シュガーディープショートビル75F・85F
昨年もそうだったが、もうこれ以外考えられないという感じ。使い方は前述の通り。サイズや色はあまり関係ないようだ。SPでもいい。忠類川は石が細かいから、根掛かりしてもラインを緩めればたいていは外れてくれるのでありがたい。
カラフトマスとの混生となると、チャムは深場、流心の底付近に定位するようだ。それを狙うにはシュガーディープ90Fも用意したい。川幅が広くはないので、対岸ぎりぎりにキャストして急速潜行させ、しっかりと底をトレースさせる技術が求められる。
●本日のランチ 「亀代食堂」(標津郡標津町)
市街地の中にあり、標津では一番人気の食堂らしい。次から次へと客が入ってくる。メニューはカレーやラーメンから地の魚介を使った定食物まで多彩だ。
稲葉氏と浦嶋君はジンギスカン定食、私はイクラ丼を頼んだが、どちらもボリュームたっぷり。イクラ丼には煮物やホタテ刺身も付いて来るのが嬉しい。味も平均以上。定食で1000円前後というプライスは納得できる。
●本日の宿 民宿「本間」(目梨郡羅臼町)
ここも昨年泊まった宿。とにかく海の幸が秀逸。今年は昨年よりさらに贅沢して1人12000円のコースを頼んだが(料金の差はすべて夕食の差)、食べきれない、でも食べてしまう、それくらい旨い。珍しい子持ちの北海シマエビ、メンメ(キンキ)湯煮まるごと1尾、毛ガニまるごと1ハイ、タコの卵巣、エビの外子、サメカレイの刺身、茹でカキ等々、罰当たりなくらい楽しませてもらった。
実は宿のすぐ横に湧水があり、その海への流れ込み付近で今年はカラフトマスがよく釣れたらしい。8月〜9月初頭にかけて「うちの前の浜で、みんな1時間で5〜6本釣ってたよ」とのこと。恐るべし知床。
また、今年も渡船の手配と、知床で釣り上げた魚の下処理と宅配をお願いした。メスの腹子はわざわざ醤油漬けにしてもらった。本当にありがとうございました。
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