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2004年GW、大学時代の友人たちと恒例の遠征を行った。今回は山形での結婚式と重なったため、これ幸いと5日間山形に滞在、思う存分遊びまわった。
4月29日〜5月1日は朝日連峰朝日岳への渓流遡行。
登山途中の渓で竿を出し、36cm、33cmと尺上2本、他も30cm弱の良型岩魚揃いだった。
雪代の影響で水量がかなりあったため、シュガーディープ50の独壇場。まだ水温が低いのかシャロータイプへの反応は皆無で、沈み石まわりでステイ、しつこくトゥイッチを加えるダウンストリームのアプローチにのみバイトがあった。
5月2日は酒田市赤川にて、サクラマス狙い。
情報では前日に8本ほどの釣果があったとのことで、かなり期待していたが、当然(?)のごとくノーヒットで終わった。
午前は混雑を避け、通称1段、2段(えん堤跡)の竿抜けポイント、午後からは一級ポイントの3段(唯一のえん堤)に入ることができ、日没までロッドを振ったが、周囲のアングラーを含め、ヒットシーンに出合うことはなかった。シュガーディープ90&ショートビル85で計7本のロストをくらってもがんばったのに・・・。
ただ最近全国的にも注目を集めている赤川だけに、雰囲気は抜群。ぜひ再訪したい釣り場だった。
5月3日最終日、当初の予定では午前中赤川でサクラを狙い、そのまま天童市での披露宴に出席するはずだったが、1人魚の顔を見ていないメンバー(正ちゃん)がいたため、急遽岩魚狙いで沢へ入ることに。
結果、この選択がとんでもない恐怖への入り口だった・・・。
酒田から天童へ向かう途中、月山のダム下の川へ入渓。1時間ほどの竿出し予定で、岩盤沿いに遡行する。途中正ちゃんが念願の岩魚をキャッチ。これが自己記録となる28cmだったことが災いしたか、おそろしい出来事が幕を開けた。
最後のポイントとなる大淵を攻めていた私は、とある変化に気付く。さっきまで見えていた目の前の沈み石が見えない。流れを泳ぐルアーの軌道も変わってきた。
「ひょっとして・・・」
後ろを振り返ると、さっきまでトロ瀬だった淵尻の流れがガンガン瀬に変わっている。
「増水だっ、まずい!!」
慌ててさっきまでのルートを引き返すが、足場がない。岩盤沿いの所々の足場を伝ってきたのだが、増水で見えなくなっている。高巻くルートも見当たらないので、仕方なく岩盤の少ない突起を頼りに、張り付きながら引き返す。
次第に水量と水圧を増す流れ、ものの10分ほどで30cmは上がっただろうか。
予告なしの放水? 鉄砲水? 予期せぬ増水への怒りは、次第に恐怖に変わり、頭の中はパニック状態。渓流釣り、沢登りを始めて以来、初となる体験だった。
結果としては3人とも無事帰還したが、しばらく震えが止まらなかった。
サックに締まったはずのロッドはいつの間にか川に流されていたが、それでも全然構わなかった。高場から再度川を眺めると、水位は軽く70〜80cmは増えており、濁流へと変貌を遂げていた。
山の神、川の神に感謝のビールを捧げ、私はその4時間後に披露宴のスピーチでこの出来事を語るのだった。
2004/05/23 じゅんぺい
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